あるプロ野球選手の個別相談について

スポーツ選手のセカンドキャリアを

セカンドチャンスに変えて、

引退後の仕事と人生の質を高める

スポーツキャリア・コンダクター

 

善福克枝です。

 

 

9月も中旬に差しかかりつつあります。

そろそろ、野球シーズンも決着がつきますね。

どのチームが優勝し、

そして、クライマックスシリーズへ進むのか?

華々しい活躍を遂げている選手は

シーズン終わりまで突き進むまで。。。ですが、

 

 

 

そろそろ、俺、やばいかもしれないんですよね

 

シーズン終盤を向かえると、もうひとつの闘いが。

選手たちの行く末という闘いです。

高校を卒業して、プロ野球選手となって4年目。

2軍では、そこそこ投手として投げているけれど、

1軍に上がれる気配を感じたことがない。

さすがに、毎年、こんな風に過ごしていると

不安になってくる自分の先のこと。

 

口にできることが、突破口になるケースもある

 

ある日、知り合いと食事をしたプロ野球選手のAさん。

「俺、そろそろやばいかもしれないと、ふと思ってしまうんです。

 そういう不安を打ち消そうと練習は一生懸命やってるけど、

 なんか、やっぱり結果らしい、結果残せていないし。

 漠然と不安な気持ちが、あるんですよね」 

 

その知り合いの方が、Aさんに言った。

「善福さんに相談してみるといいよ。」

そう言われたと、某月某日。

Aさんの個別相談をしました。

 

 

個別相談の内容は明かせませんけれど

 

 

某月某日、都内某所。

Aさんの個別相談。

 

私を紹介してもらった経緯を含めて、

知り合いの方との会話を再現してもらった。

 

(回想のため中略)

 

A「今までの先輩たちや同僚を見ていても、

 ずっと2軍にいて10年以上在籍している人って

 ごくごくわずかです。

 そういう方は1軍に上がったことはある。

 でも、僕は一度も1軍に帯同したことがないですから、

 それだけで不安になります。」

 

Z「この時期は、特に不安になりますよね」

 

 A「・・・そうですね。でも、やるしかないっていうか。」

 

 

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Z「やるしかないっていうのは、最後の最後に使う言葉かなと思うんです。

  手立てを考える余地がまだある時は、もっと考えて、行動すると

  いいのかなという気がしました。

  正直、厳しい言い方になるかもしれないですけど、

  諦めている気持ちでは活躍する舞台に立つことは厳しいです。

  不安を具体的な考えとアイデアで、行動に変えて、そして、

  本当に最後の最後に、「やるしかない、やるだけやる!」と

  そんな所に気持ちも、フィジカルも持っていきたいですね。」

 

A「それって、手立てを考えるってことが・・・まだできるということですか?」

 

Z「そりゃ、そうですよ。まだ戦力外通告された訳ではありませんからね。

  仮に戦力外通告されていたとしても、トライアウトもありますしね。」

 

A「確かに・・・トライアウトもある・・・」

 

Z「例えば、ここ数年で、戦力外通告を受けた選手が、

 トライアウトで合格した人の確率はわかりますか?」

 

A「知りません。」

 

Z「戦力外になった方の15%ほどがもう一度、野球をする道へ。

 85%は違う道へ進むことになっていますよね。

 15%の確率。もう一度、野球をする道を選べる側の確率。

 こちら側に進むための策は考えていますか?」

 

A「・・・」

 

Z「もし、次、お会いすることができるなら、

  その具体策をお伝えしていきますよ」