プロスポーツ選手なら知っておくべき、ビジョンと目標の関係性の法則

こんばんは。

スポーツキャリア・コンダクター

善福克枝です。

 

今日は、朝方はずっと雨が降っていましたが、

家を出る頃には上がっていました。

少し過ごしやすい温度でしたが、

BOOKS&CAFEにこもっていたので

暑いも、涼しいも、あんまり関係ない1日でした。

 

 

さて、今日は、

「ルーティンの種類」について書きますと

予告させていただいておりました。

 

「ビジョンと目標」について

もう少し知りたいとのリクエストを頂きましたので、

昨日に引き続き、「ビジョン」と「目標」について

お届けしていきますね。

 

 

ビジョンと目標の関係性を知ること

 

「ビジョンと目標の関係性」について

わかりやすい事例と共にお伝えしていきます。

 

「ビジョンと目標の関係性」を知ることで

一流の思考で日々を過ごすことができます。

 

逆に、「ビジョンと目標の関係性」を知らないと、

何ができて、何ができていないかが不明瞭なため、

ただ、がむしゃらなだけで、実る努力につながらない

ということばかりが起こってしまいます。

 

 

 

 

ビジョンで成功した高校サッカー部

「セクシーフットボール」というビジョンのもとに、

一躍有名になった高校サッカー部を

あなたは知っていますか?

 

公立高校でありながら、

入学する学生の1/3くらいが

サッカー部に入ると言われる野洲高校です。

乾貴士選手の後輩 Kさん談)

 

あの日本代表の乾貴士選手を輩出した

高校として、あまりにも有名になりました。。。

 

野洲高校のビジョンは『セクシーフットボール

セクシーフットボールというのは、

とにかく突き抜けた精度の個人技ができるようにする。

精度の高い個人技を持つメンバーで

構成されたチームは強くなる。

その上で、

見て楽しいサッカーを、

やって楽しいサッカーを、

僕らはサッカーで、夢を“魅せる”

 

ということを

常に目指し、意識するサッカーのこと。

 

常に意識するのは、セクシーフットボールという

ビジョンであって、その目指し続ける途中に、

高校サッカーの全国大会優勝という目標がある。

 

『セクシーフットボール』はビジョンだから、

終わりがないんですね。

 

仮に、全国大会に行けなかったとしても

『セクシーフットボール』というビジョンを

成し遂げるために次のステージ、ステップでも

新たな目標を持ち、取り組むことができる。

 

 

 

目標は、常にビジョンを成し遂げていくための

マイルストーンであり、軌道修正が可能なものです。

 

ビジョンの実現に向け、目標達成ができているか?

もしも、達成できなかった場合に、どうやって

軌道修正をしていくか?

 

その事によって成果につながるという好事例です。

 

 

 

2013年と少し前になりますが、

野洲高校のプロモーション動画を

まずは観てみてください。

 

www.youtube.com

 

野洲高校のビジョンにみる目標設定を図解する

 

まず、野洲高校のビジョンに基づき、

Aくん(架空の人物)の目標を見てみます。

 

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目標1)レギュラーを取る

      ↓

目標2)全国大会優勝

      ↓

目標3)Jリーガーとなる

      ↓

目標4)日本代表としてW杯ベスト8

 

という目標を立てました。

 

 

実際は、どうなったのか?

 

全国大会出場は果たしましたが、

優勝することはできませんでした。

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高校を卒業し、大学サッカー部の強豪校へ進学。

 

大学サッカー部に在籍しながら、

Jリーグへの門戸を叩く目標に切り替えました。

 

 

この時、目標を軌道修正しつつも、

「ビジョンに向かっているか?」

ということは、常々、確認していきます。

 

 

 

野洲高校のビジョン

「セクシーフットボール」というのは

監督、コーチ、部員全員が同じベクトルで

しっかりと認識しています。

 

ですから、キーワードとして一語で表現されています。

 

実際「セクシーフットボール」に象徴されるビジョンは、

 

突き抜けた個人技ができる

「個の強さ」が集まったチーム。

その上で、

見て楽しいサッカーを、

やって楽しいサッカーを、

僕らはサッカーで、夢を“魅せる”

をすること

 

です。

 

あなたのビジョンと目標はどんなことですか?

 

ビジョンは、今ここにない、けれど実現可能な理想の未来。

そして、それは生き方、あり方、こうしたいという価値観も

大切にしてくださいね。

 

大切なことなので、一度、時間をとってしっかり考えてみてください。

 

目標は、具体的なこと、あるいは、数値化できることです。

目標設定の方が慣れている方も多いと思います。

 

どうして、目標設定だけではなく、ビジョンも考えた方がいいのか?

 

ビジョンは、あなたがプロ野球選手でいる限り、

球団が変わっても、普遍的なあり方につながります。

 

 

 

目標は、今現在、あなたが2軍にいることが多いのか、

1軍にいることが多いのかでも変わってきますね。

 

ビジョンは、1軍、2軍どちらに籍があっても、

今、仮に、ケガやスランプで調整中だったとしても、

今ここにない、けれど実現可能な理想の未来ですから

しっかり思い描き、言葉に落とし込んでみてください。

 

 

たまたま新幹線の隣の席で三浦知良選手のビジョンを…

もう12年も前の話ですけど、たまたま名古屋から東京に帰る新幹線で

通路を挟んだ隣の席にサッカーの三浦知良選手が座ったことがありました。

彼は、その時、ビジョンを語っていました。

 

「井原、お前も現役に復帰したらどうだ?

 俺は生涯現役だぜ。

 そして、サッカーだけやっていればいいと思ってない。

 サッカー界だけが良くなっても仕方がない。

 俺は、日本のスポーツ文化がもっとよくなることに

 力を注ぎたいとも思っているんだ。

 

これは、三浦知良選手の38歳頃のビジョンです。

大枠として、このビジョンは変わっていないですね。

それは、三浦知良選手の実績と行動を見れば、

一目瞭然です。

 

 

三浦知良選手のビジョンを参考にすると描きやすくなる!?

カズ選手のビジョンを何度か声に出して読んでみてください。

赤い文字にしておきました。

すると、ビジョンって長くてもいいんだってことがわかります。

 そして、50歳になったカズ選手は、ビジョンのうちの

生涯現役という言葉の通り、ハードなスポーツでありながら、

今なお、第一線で活躍しています。

 

50歳の誕生日に、

60歳でも、70歳でも、気力が続くようであれば

現役を続けたいとも語っていたことが印象的です。

 

三浦知良選手は、38歳頃の時に語っていたことのひとつである

「生涯現役」というビジョンを実現し続けるために、

変わらないことと、進化し続けることの両方を

柔軟に取り入れながら、今なお現役。

 

なに、なに?

 

 

 

はい、明日こそ、「ルーティンの種類」について書きたいと思います。